2016年7月5日午前、中国国家食品医薬品監督管理総局の呉湞副局長は訪れた日本厚生労働省(MHLW)医政局の神田裕二局長、日本医薬品医療機器総合機構(PMDA)の近藤達也理事長および日本製薬工業協会(JPMA)、日本医療機器産業連合会(JFMDA)、日本の大型企業の一部の代表らと会見した。双方は中国の医薬品医療機器監督管理と改革、中日医薬品と医療機器監督管理関係協力の強化などの議題をめぐって意見交換を行った。
その後、呉湞副局長は総局主催の交流会に参加した。近藤達也理事長など日本側の代表が交流会で日本における医薬品医療機器監督管理の状況と最新進展について紹介した。また、総局関係部署、直属機関、省級食品医薬品監督管理局の一部の職員および医薬品安全業務リーダー研修コースの在学者全員も交流会に出席した。
2016年7月6日午後、中国食品医薬品国際交流センターとJPMA、JFMADAは共同で「中日医薬品医療機器検討会」を主催し、日本医薬品と医療機器大型企業の責任者及び中国側の関係者、計100人以上が検討会に出席した。
今回の検討会では、招かれた中国国家食品医薬品監督管理総局国際合作司、医薬品化粧品登録司、医療機器登録司の関係指導者は、中国政府が去年から実施してきた医薬品と医療機器審査承認制度改革の背景、内容と初期段階で獲得した成果について紹介した。MHLWの中島国際薬事規制室長およびPMDAの近藤達也理事長は日本における医薬品および医療機器管理機構の全体状況と最新関係政策について紹介した。また、JPMA、JFMADAの代表はそれぞれ自らの事業概況、日本の医薬業界が中国で展開している事業の状況について紹介した。双方の代表らは興味を持つ話題について意見を交換した。最後には、中国食品医薬品国際交流センターの薛斌主任は総括のスピーチを行い、近年行われた中日医薬品、医療機器分野の交流及びその成果を回顧した上で、今回の官民ミッション訪中及び検討会の円満終了にお祝いの意を表した。また、中国食品医薬品国際交流センターは医薬品、医療機器分野における中日両国交流と協力プラットフォームを構築し、情報の共有に努め、中日両国の国民が医薬品医療機器分野における改革とイノベーションの成果を分かち合うよう尽力することと述べた。
日本官民ミッションの訪中および中日医薬品医療機器検討会の開催は、医薬品と医療機器分野における中日政府と民間交流の場を設け、双方の相互理解を深め、中日交流と協力のための堅実な基礎を築き上げた。参加者は今回のような対面した意見交換及び情報分かち合うことを通じ、日本の薬事規制機構及び企業が中国の行っている医薬品医療機器分野の改革に対する理解を深め、中国での事業の展開に役に立ったと述べた。今後、このような有意義な交流を長期的な協力プロジェクトとして続けていこうと呼びかけている。
(中国食品医薬品国際交流センター 2016-07-12)