最近、国家医薬品監督管理局は、斉魯製薬有限公司が申請したクラス1の革新的医薬品のイルプリナルキブ錠(Iruplinalkib Tablets、商品名：启欣可)の上市を承認した。この薬は、クリゾチニブによる前治療後に病勢進行した、またはクリゾチニブに不耐容で、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)陽性の局所進行性または転移性非小細胞肺がん(NSCLC)患者の治療に適応される。

　　イルプリナルキブはALK阻害薬であり、ALK及びROS1キナーゼのリン酸化を阻害することにより、ERK、STAT5、AKTなどの下流のシグナル伝達経路タンパク質の活性化を阻害し、腫瘍細胞死(アポトーシス)を誘導する。この薬の上市により、ALK陽性の局所進行性または転移性非小細胞肺がん(NSCLC)患者に新たな治療選択肢が提供される。

　　(出所：国家医薬品監督管理局サイト2022-06-28)