2011年3月2日、国家発展改革委員会は通知を発布し、3月28日から、162品種、1,300近くの剤型規格に及ぶ一部分の感染と心血管疾病の治療に使用される抗生物質と循環系医薬品の最高小売価額を値下げすると決定した。調整された後の価額は現行の規定価額より平均21％の減となり、毎年国民の負担を100億元近く減らすことができると見込まれている。

　国家発展改革委員会の関係責任者は、今回の価額調整は医薬品生産コストと市場での実際取引価額などの要因をまとめて考慮し、違う状況を区別し、要点を強調したと指摘した。一日平均費用が高い医薬品に対する値下げを強化し、一日平均費用が低い医薬品に対する値下げを抑えるか、値下げをしないことにする。その目的は、患者の負担を軽減すると同時に、価額が相対的に安い医薬品の生産供給を保障することである。特許などの創造型医薬品に対して値下げの幅を適当にコントロールすることで、医薬品のR&Dとイノベーションを奨励する。単独に価額を定める医薬品に対し、統一に価額を定める医薬品との価額差を一層縮小することで、市場における公平競争の環境を維持する。

　国家発展改革委員会の関係責任者は、医薬品価額に対して必要な監督管理を行うのが各国政府に広く取られる措置の中の一種であると指摘した。合理的に医薬費用の支出を制御し、患者の薬代負担を軽減し、医薬品市場の秩序を改善し、計画的、段取りに医薬品価額を調整することが医薬衛生体制改革の深化における重要な内容の一つである。今回の値下げ案が公布された後、国家発展改革委員会は今後業務計画に基づいて、段階的、部分的に政府が定められた薬価範囲内の医薬品の価額を値下げする予定である。価額調整は医薬品生産経営の社会平均コストをベースに、市場供給などの要素をまとめて考えた上で行う。特許保護期間が過ぎた元の医薬品に対し、ジェネリック医薬品との価額差を一層縮小させる。新規に医療保険目録に入った医薬品に対し、医療保険精算際の費用計算の根拠として、統一した価額の制定を模索していく。

（出所：国家発展改革委員会のウェブサイト　2011-03-07）