このほど、国家食品医薬品監督管理局は第48期の「医薬品不良反応情報通報」を発布して、喜炎平注射液と脈絡寧注射液による重篤ななアレルギーに注意するよう呼びかけた。
喜炎平注射液の成分はアンドログラホリドのスルホン化合成物である。2011年1月1日から2011年12月31日まで、国家医薬品不良反応モニタリングセンターの病例報告データバンク(以下は「病例報告データバンク」と称す)の中、喜炎平注射液に関する病例報告数が計1,476件あった。その内、14歳以下の児童に及んだ報告が1,048件があり、重篤なな報告が計49件で、その内、14歳以下の児童に及んだ報告が28件あった。主な不良反応の表現はアナフィラキシー反応、アナフィラキシーショック、チアノーゼ、呼吸困難などがあげられる。
脈絡寧注射液は2009年版の国家基本医薬品目録に収録された品目であり、その機能と主な効き目が清熱養陰、活血解瘀であり、閉塞性血栓脈管炎、閉塞性動脈硬化症、脳血栓形成及び後遺症、静脈血栓の形成などに用いられる。2011年1月1日から2011年12月31日まで、国家医薬品不良反応モニタリングセンター病例報告データバンクは脈絡寧注射液に関する医薬品不良反応病例報告を計1,500件を受け取り、その内、重篤な報告は189件があった。重篤な不良反応は主に呼吸系損害、全身的損害と心臓、血管系損害などがあげられる。
国家食品医薬品監督管理局は、喜炎平注射液と脈絡寧注射液がアナフィラキシー反応を引き起こしやすいため、医療従事者は医薬品を使用する前に患者に詳しくアレルギー疾患の既往を聞き取り、特定グループとアレルギー体質者は慎重に使用すべきである;医療従事者は厳しく取扱書に定められた用法用量に基づいて投薬し、過剰投薬をしてはいけない;多剤併用の場合では、慎重に使用する必要である。確かに他の医薬品を併用する必要があれば、二品目の医薬品との間隔時間及び医薬品相互作用などの問題を慎重に考えるべきである;医薬品生産企業は臨床における医薬品合理的利用に対する宣伝を強化し、製品の安全性情報をタイムリーに患者と医者に伝達することを確保すべきである;生産テクノロジを整備し、製品の品質基準を高め、相応する安全性研究を展開すべきであるとアドバイスしている。
(出所:SFDAウェブサイト 2012年06月26日)