我が国の漢方薬監督管理政策と相関法律法規を宣伝し、伝統医薬品の管理経験を分かち合い、伝統医薬品分野における国際協力を促進するために、12月4日から6日まで、国家食品医薬品監督管理局の主催で、第一回漢方薬監督管理国際シンポジウムは北京で開催された。17の国と地域からの代表は、同シンポジウムで漢方薬開発の現状、伝統医薬品の管理経験、漢方薬の利用によって公衆の健康を促進する有効的な方法とルートなどについて、共同で検討を行った。国家食品医薬品監督管理局の尹力局長はあいさつを述べ、辺振甲副局長は会議の総括を行った。
尹力局長は、中国政府は医薬品の安全管理を非常に重要視し、中国の医薬品監督管理部門は国情に立脚点を置き、外国の先進的な医薬品監督管理理念と方法を勉強し、参考にし、医薬品監督管理体制とメガニズムを改善し続け、医薬品監督管理の技術と手段をレベルアップさせ、公衆の医薬品使用の品質と安全の確保に努め、著しい成果を上げてきたと述べた。
なお、尹力局長は、国家食品医薬品監督管理局は漢方薬の長所を活用する方針を終始に堅持し、漢方薬の継承と革新を励まし、漢方薬の安全と有効性を確保し、監督管理の法規と体制の強化、技術基準システムの整備、漢方薬に対する監督管理制度の革新などの面で一シリーズの措置をとってきたと同時に、漢方薬から一部の医薬品を選出し、国家基本薬物目録に編入し、公衆の基本的な医療ニーズに応えたと指摘した。医薬品監督管理部門は責任を持って公衆の医薬品使用の安全を確保すると同時に、公衆により多様化した治療方法と医薬品(伝統的な漢方薬と現代的な植物薬を含む)を提供すべきであり、交流と合作を深め、伝統医学という宝庫を発掘し、人類の健康維持によりよく寄与する義務を持っているとも述べた。
世界保健機構(WHO)衛生システム・労働力局伝統薬品及び補助薬物コーディネーター張奇氏はグロバールな視点から伝統医薬品と補助医薬品について分析した上で、WHOはその加盟国における国家間の監督管理を促進し、各加盟国における伝統医薬品の監督管理の改善を励まし、法律法規、品質基準、革新力向上などの面での交流と協力を推進していくと述べた。それに、WHOが現在優先的に考慮している協力分野は、薬用植物に関する専門の論述、漢方薬GMPとGACP管理規範、漢方薬安全に対する監督管理、漢方薬の知的財産権、用薬の合理性などであるという。
韓国、シンガポール、EUなどの国家と地区から来た監督管理機構の役人と専門家らは同シンポジウムで、植物医薬品と漢方製剤に関する管理の経験を紹介した。
国家食品薬品監督管理局及び国家漢方医薬管理局の関係者ら、世界保健機構(WHO)及び17カ国と地域の薬品監督管理機構と在中国大使館の代表者ら、全国各省(自治区、直轄市)、計画的独立財政市の食品医薬品監督管理機構の代表者ら、専門家ら及び漢方薬メーカーの代表者ら計200人以上はシンポジウムに出席した。
(出所:中国医薬報 2012-12-06)