2012年12月12日、国家食品医薬品監督管理局によって国家ADRモニタリング.システム建設プロジェクトに対する総合審査が行われた。中国工程院院士、中国漢方科学学院首席専門家、国家ADRモニタリング.システム建設プロジェクト審査専門家チームリーダの李連達氏は北京で、同プロジェクトが専門家チームによる総合審査に合格したという結果を伝えた。
同システムの整備と行使は我国のADRモニタリングのレベル.アップに役立ち、また国民が医薬品を安全に使用する上での技術的保障と支えを提供することになる。国家食品医薬品監督管理局の孫咸澤.副局長は総合審査会議に出席し、談話を発表した。
国家ADRモニタリング.センターの杜暁曦主任によると、2009年6月、国家発展改革委員会は同プロジェクトの立ち上げを認めたという。また、同プロジェクトは2011年9月、初めて評価審査を受け実施開始となったが、同プロジェクトの国家ADRモニタリング.システムは医薬品副作用のモニタリング、医療機器の不具合による事故のモニタリング及び医薬品濫用のモニタリングという3つのシステムが含まれているとのことであった。
まとめによると、現在、中国全国のADRセンターのうち、34が省レベル、333が市レベルのものであり、また、その登録ユーザーは医薬品の生産や流通販売に携わる企業や医療機関などだという。そして、国家ADRモニタリング.システムが稼働すると、この登録ユーザーは9.25万社増加し、増加率が84.8%に達し、同システム.ユーザー数が24万1205になったとのことであった。
それと同時に、同システムの稼働後、ADRモニタリングに関する報告数が著しく増加した。うち、医薬品副作用のモニタリングに関する報告数が前年同期比57.6%増加し、1月-11月の間で108万件に達し、医療機器の不具合による事故に関する報告数が前年同期比68.4%増加し、1月-11月の間で15.5万件に達した。
国家食品医薬品監督管理局の孫咸澤.副局長は全体審査会議で、同システムの利用を通して医薬品副作用の早期発見、早期報告、早期対応を実現させ、医薬品固有の危険信号を必ず発見し、リスク管理のレベルを向上させるべきと指摘し、今後、医薬品と医療機器安全性モニタリング及びそれらの評価の拠り所となった情報を充分利用し、情報公開度をアップさせ、有効的かつ規範的な安全性に関する情報を様々なルートで各医薬衛生管理部門、専門機構、医薬品の生産と流通販売に携わる企業と国民に速やかに伝え、医薬品と医療機器の合理的な使用を促進し、国民の医薬品・医療機器使用安全を確保するべきだという点についても述べた。
(出所:SFDAサイト 2012-12-12)