最近、国家食品医薬品監督管理総局は第55号医薬品副作用通報を発表し、医療スタッフと患者にプロトンポンプ阻害薬の使用による骨折、低マグネシウム血症発生のリスク及びプロトンポンプ阻害薬とプラビックス (塩酸クロピドグレル)の相互作用への注意を喚起した。
プロトンポンプ阻害薬の長期使用または大量使用によって、患者、特に高齢の患者は、寛骨、腕骨、背骨が骨折するリスクのあることが研究でわかった。また、プロトンポンプ阻害薬の長期使用で低マグネシウム血症を発症するリスクがあることも明らかになった。さらに既存の臨床データによると、一部のプロトンポンプ阻害薬とプラビックス を同時に使用すると、プラビックスの効果が低下し、血栓症発生のケースが増えているという。そのうち、プラビックスへの抑制作用が最も顕著なのはオメプラゾールだった。
プロトンポンプ阻害薬安全性研究の成果とその副作用モニタリングの結果に基づき、欧州連合(EU)とアメリカなどはすでに関係する警告情報を発して、その使用に伴うリスクへの注意を呼びかけた。我国の医薬品監督管理機関も、プロトンポンプ阻害薬の安全性に対するモニタリングと評価を行い、最近、プロトンポンプ阻害薬の使用による骨折、低マグネシウム血症発生のリスク及びプラビックスとの相互作用に注意するよう呼びかけた。
(出所:CFDAサイト2013-05-30)