2014年5月24日、世界保健機関(WHO)がスイスのジューネーブで第67回世界衛生会議を開催し、伝統医学に関する提案を審議して可決した。我国は1月に当該提案をWHOの執行委員会に提出し、マレーシアや韓国などの国は調印した。今回の会議における審議で、オーストラリア、カナダ、アメリカ、ブラジル、ネージェリア、インドなど31の国が当該提案を支持する発言を行った。
今回の会議に出席した中国代表団の団長で、中国国家衛生計生委員会副主任でも国家漢方医薬管理局局長でもある王国強氏が取材を受けた際に、世界衛生会議で伝統医学関係の提案が可決されることは重要な意義を持つと指摘した。また、我々は「戦略」によって目標を設定し、我国の事情に合わせ、漢方医薬発展の国家戦略を研究して制定すること、、漢方医薬関係法律・法規の制定方法を改善し、漢方医薬法の立法過程を積極的に推し進め、漢方医薬の発展をより法制化、規範化にすること。漢方医薬の医療改革における役割を一層発揮させ、全国民健康維持での漢方医薬の活用を促進すること、漢方医薬関係独創力を高め、漢方医薬関係サービス能力を高め、現代の科学技術を生かし、漢方医薬の技術力と有効性を高め、漢方医薬関係サービスと技術の安全性を確保すること、¥WHOとの協力を強化し、伝統医学のグローバルな発展を推し進めることに努めていこうと、伝統医学関係提案の可決は必ず漢方医薬の国内外における発展を一層促進することができると語った。
今回の会議における議決は2009年第62回世界衛生会議で可決された我国による伝統医学提案の要求に基づくものだった。WHOは各国の伝統医学分野の発展と新しいチャレンジによって、自らの伝統医学戦略を改めた。WHOの統計によると、世界各国は伝統医学の発展を日増しに重視してきたという。過去10年間、伝統医学関係政策を制定した国は25カ国から69カ国に増加し、薬草監督管理法規を制定する国は65カ国から119カ国に増加し、伝統医学関係サービス提供者監督管理法規を制定する国も65カ国に達した。伝統医学は各国の衛生保健システムでますます重要な役割を果たすようになっている。
(出所:国家衛生と計画生育委員会サイト2014-05-25)