2015年10月16日から17日まで、国家医薬品副作用モニタリングセンターが主催し、「中国薬剤監視」雑誌社が開催を実施する「第五回中国薬剤監視大会」が成都市で円満に催された。国家食品医薬品監督管理総局の呉湞副局長は開幕式に出席し、談話を発表した。
呉湞氏は、薬剤監視(PV)は医薬品安全監督管理の重要な内容で、医薬品リスク制御に不可欠な科学的手段であると指摘した。医薬産業の迅速な発展に伴い、我国の医薬品監督管理水準は日増しに向上し、技術基準もしだいに国際的スタンダードに接近し、薬剤監視も飛躍的な発展をとげてきた。法規と制度の継続的な整備、モニタリング体制の継続的な改善、モニタリング能力の継続的な向上、リスク通報ルートの継続的な拡充、国際協力の継続的な強化がその表れである。しかし、我国における薬剤監視は依然として新しい情勢と挑戦に直面している。そのために、同氏は以下のとおりにいくつかの意見を述べた。一つ目は医薬品メーカーが医薬品全生命周期に主体的責任を確実にはたすよう促すこと。二つ目は社会全体が共同で薬剤監視に参与し、特に医療機構が報告主体としての独特なメリットをいかすこと。三つ目は薬剤監視そのものの科学化、規範化、法制化を推し進めること。また、各級モニタリング機構は薬物副作用モニタリングをよく行い、副作用に関する評価業務にさらに力を入れ、我国の医薬品副作用モニタリングの発展を促進し、薬剤監視の水準を高めなければならないと強調した。
会議開催期間中、国内外の21名の専門家と学者が各自の分野における最新進展を報告し、研究成果を分かち合った。アメリカ食品医薬品局(FDA)のGerald J.Dal Pan博士、イギリス医薬品・医療製品規制庁(MHRA)安全監督管理と研究部のMichael Anthony Foy総監、世界保健機関(WHO)ウプサラ・モニタリング・センター(UMC)のMarie Lindquist主任がそれぞれ「ビッグデータ時代における薬物安全モニタリング」、「欧州連合における薬剤監視および加盟国の役割分担」、「信号モニタリングと評価」というテーマで報告を行った。
国家医薬品副作用モニタリングセンターの楊威主任は「中国における薬剤監視の現状と展望」というテーマで報告し、我国の薬剤監視の現状と動向を全面的に述べた。分科会では、専門家らは医薬品のリスク管理とその実践、国際的薬剤監視の実践と展望、中国における独創薬の開発と薬剤監視という三つの主題をめぐって素晴らしいスピーチを行い、会議に出席した代表者と深く議論した。国内の医薬品メーカー、医療機構、各級医薬品監督管理機関からの700人以上の代表が今回の会議に出席した。
(出所:CFDAサイト2015-10-20)