各省、自治区、直轄市の人民政府、国務院の各部と委員会、各直属機構へ：

　　「医薬衛生体制改革深化2024年重点業務任務」は国務院の同意を得た上で、ここに印刷?配布するが、現実の状況を踏まえて、着実に組織?実施する。

　　国務院弁公庁

　　2024年6月3日

　　(本文には削除あり)

　　医薬衛生体制改革深化2024年重点業務任務

　　2024年は中華人民共和国成立75周年にあたり、「十四五」計画の目標タスクの実施にとっても重要な1年である。医薬衛生体制改革深化は、習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想を指導方針とし、第20回党大会の精神および中共中央委員会と国務院の決定と配置を全面的に実践し、医療保険、医療、医薬品の協同発展およびガバナンスに重点に置いて、衛生健康事業の質の高い発展を推進し、国民の利得感、幸福感および安心感を向上させる。

　　一、医療改革の組織指導の強化

　　(一)医療改革業務の統括運用と協調を強化する。地方各レベルの政府によるさらなる医療改革責任の全面的な深化の実施を推進し、改革推進の業務メカニズムを統合?完備し、改革中の重大な問題を適時に研究?解決する。医療保険、医療、医薬品の統一で高効率な政策協同、情報通信、監督管理連携メカニズムの構築を模索する。医療改革のモニタリングを強化し、地方の医療改革の経験およびやり方を適時に総括?普及させる。

　　二、三明市の医療改革普及の深化

　　(二)地域の実情に応じて三明市の医療改革の経験を学習?普及させる。各地は「空間の空け、構造の調整、連接の確保」のルートに従って、現実の状況を踏まえて模索を広げ、改革全体連携を推進し、サービスの上下協同を促進し、公益指向性の公立病院の改革を深化させ、病気治療を中心とする方向からの人民の健康を中心とする方向への転換を推進しなければならない。三明市の医療改革の更なる推進を支持?指導する。

　　(三)医薬品と医療用消耗品の集中購買制度の品質の向上および適用範囲拡大を推進する。新ロットの国家が組織した医薬品および医療用消耗品の集中購買制度(以下、集中購買という)を実施し、契約満了のロットを適時に契約更新業務を行う。2024年、各省は少なくとも1ロットの省レベル(省間の連合)の医薬品および医療用消耗品の集中購買を実施し、国家と省レベルの集中購買を実現する医薬品の数は計500つに達し、医療用消耗品の集中購買を推進目標に近づき続ける。集中購買の実施業務をさらに強化し、集中購買の医療保険資金残高の留用政策を実施し、インセンティブ制約メカニズムを完備し、医療機関が購買量をありのままに記入し選定された製品を合理的且つ優先的に使用することを促進する。選定された集中購買の医薬品と医療用消耗品の品質の監督管理を強化する。医薬品集中購買プラットフォームの機能を完備?向上させ、オンラインでの集中購買の監督を強化し、医薬品と医療用消耗品のネット購買率を高める。

　　(四)医療サービス価格改革を深化する。内蒙古、浙江、四川など3つの試行省が医療サービス価格改革深化の全省(区)の試行を実施するように指導し、唐山、蘇州、厦門、贛州、楽山などの5つの試行都市が医療サービス価格の新メカニズムの構築をさらに模索するように指導する。医療サービス価格の動的調整業務を推進し、価格調整条件に合致すると評価された地区は適時に価格調整を完了する。

　　(五)医療保険の支払方式改革を深化させる。2024年、すべての統括運用地域が診断群分類(DRG)の支払いまたは病種別値(DIP)の支払いの改革を実施し、支払基準を適切に決定し、動的調整メカニズムを構築する。緊密型医療連合体に対して医療保険資金総額支払を実行し、総額推計、残高留用、合理的な超過支出分担メカニズムを完備する。漢方医の優位性のある病種の有料化試行を実施する。革新的医薬品と先進医療技術の応用に対してDRG/DIP支払いから除外する支払いなどの政策支援を検討する。

　　(六)公立病院の報酬制度改革を深化させる。医療サービス収入の内包と報酬制度の連結に関する方法を研究?策定する。医療従事者の安定した収入と効果的なインセンティブを重視し、報酬制度の保障機能をさらに発揮させる。病院内部の分配に対する指導監督を強化し、診療科と医療従事者に収入創出指標を伝達することを厳禁し、医療従事者の報酬は医薬品、衛生材料、検査、化学検査などの業務収入と結びつけてはならない。基層部医療衛生機構の賃金政策をさらに実施する。

　　三、医療衛生サービス体系の更なる完備

　　(七)公衆衛生サービス能力を向上させる。感染症モニタリング?早期警戒および緊急指揮能力の構築を推進する。国家緊急医学救援基地、国家重大感染症予防?治療基地などの重点プロジェクトの構築を推進する。基本公衆衛生サービス経費の一人当たりの財政補助基準を5元引き上げる。基層部の多病共同予防、多病共同管理および医療?予防融合サービスを推進し、感染症予防?管理の医療?予防協同、医療?予防融合イノベーション試行を実施する。医療機関の疾病予防管理の監督者制度の試行を推進する。公衆衛生医師に処方権を付与する試行の模索を実施する。

　　(八)基層部医療衛生サービス能力の構築を強化する。基層部医療衛生機構のインフラ条件を改善し、スマート医療補助情報システムを普及させる。中心衛生院の建設を強化する。二級?三級病院を組織し、人員の天下り、オンライン診療、研修、巡回医療などの方式により基層部の能力を向上させる。基層部医療衛生機構の業績評価業務を研究?推進する。基層部衛生健康総合試験区の業績評価を実施し、動的調整メカニズムを完備する。

　　(九)国家医学センター、国家地域医療センターの設置?建設を秩序正しく推進する。計画に基づき、国家医学センターと国家地域医療センター(以下、二重センターという)を合理的に設置する。二重センターの建設プロジェクトの実施を推進する。国家区域医療センターの建設に関する指導的意見を研究?策定する。機能の位置付けを実施し、指導?促進作用を発揮することを重点とし、二重センター管理体制、運営メカニズムおよび追跡評価メカニズムを健全化する。

　　(十)緊密型医療連合体の改革の深化緊密型都市医療グループ構築の試行をさらに推進し、相応する管理体制および運用メカニズムの完備を模索する。省を単位とする緊密型県域医療連携体の構築を全面的に推進する。県レベル病院の能力構築を強化する。条件のある県レベル中医病院が主導し緊密型県域医療連携体を組織?構築することを推奨する。緊密型都市医療グループの業績評価および緊密型県域医療連携体の構築の効果監視業務を実施する。国有企業が医療機関を設立し、軍病院が様々な医療連合体に参加することを支援する。

　　(十一)漢方薬の継承と革新の発展を推進する。国家漢方薬の継承と革新センター、漢方医学?西洋医学の協同の「旗艦」病院などの建設を推進する。漢方薬工業の主導の企業の全産業チェーンの配置を支援し、漢方薬の全産業チェーンのトレーサビリティシステムの構築を加速する。

　　(十二)衛生健康人材の能力を向上させる。医教協同の深化と臨床医学の人材育成改革の加速に関する意見を策定する。医教協同メカニズムを健全化し、ニーズに応じて募集規模を決定し、募集規模および構造を合理的に決定する。研修医の規範化研修基地に対して分類指導、分類管理を実施し、動態管理メカニズムを健全化する。継続医学教育管理を規範化?強化する。医学ハイレベル人材計画を実施する。優秀な漢方医学教育に携わる教員養成計画を実施する。中西部の郷鎮衛生院に約8000名の農村志向の授業料免除の本科医学生を募集する。大学生の農村医師特別計画を引き続き実施し、2020年以降の規定に従って村の衛生室に就職した大学生の農村医師が郷鎮衛生院の編制管理政策に組み入れる。農村医師チームのライセンスされた(医師助手)医師の比例をさらに増加する。全国医療?介護連携人材能力向上の研修プロジェクトを展開する。

　　(十三)質の高く効率的な医療衛生サービス体系の試行を実施する。一部の都市が試行を実施するように指導し、上下連携を重点とし、人材と情報化をサポートとすることを模索し、体制メカニズムの改革を深化?拡大させ、質の高く効率的な統合型の医療衛生サービス体系を率先して構築する。

　　四、公立病院の質の高い発展の推進

　　(十四)各レベル?各種類の公立病院の質の高い発展を推進する。公立病院の党委員会指導下の院長責任制を実施し、公益性を堅持し、普恵性を拡大し、適用可能性を高める。公立病院の質の高い発展の促進行動および公立病院の業績評価の実施を深化させる。ハイレベル病院の臨床研究および成果転化能力向上の試行を推進する。業務と財務の融合を重点とする公立病院の運営管理を推進する。公立病院の債務リスクの管理?コントロールを強化し、各地が公立病院の長期債務を秩序正しく分類?解消するように指導?推進する。看護師のチーム構築強化による看護サービスの最適化に関する指導的文書を策定し、専門看護人材の募集?採用規模を拡大し、看護人員の待遇を保障し、看護サービス価格を合理的に調整?引き上げ、患者の看護サービス体験を向上させる。病院病棟の改造向上に関する指導的文書を策定し、病院病棟の高齢者の適応、利便性の改造を推進する。特需医療サービスの規範的な発展に関する政策を策定し、国民の多様な医療サービスのニーズを満たす。医療機関の検査?検出結果の相互承認業務のガイドラインを策定する。公立病院の改革と質の高い発展プロジェクトの管理を強化し、新たにプロジェクト都市を追加する。統括計画と管理規範化を強化し、支援?保障を強化し、国有企業により設立された医療機関の質の高い発展を促進する。

　　五、マルチレベルの医療保障体系の完備を促進する

　　(十五)基本医療保障制度を健全化する。基本医療保険の資金調達と待遇調整メカニズムを健全化し、住民医療保険の1人当たりの財政補助基準を30元引き上げる。基本医療保険の省レベル統括運用を推進する。村の衛生室を医療保険の定点管理に組み入れる政策を策定する。地方が規定に従って種別ごとに支援して基本医療保険に加入する政策を指導し、十分な医療保険適用範囲を推進する。基本医療保険基金のリスク早期警戒メカニズムを構築する。従業員医療保険の外来共済保障メカニズムの構築を強化する。条件のある地方は、従業員医療保険に加入するフレキシブル就業者の出産保険への同時加入を模索することができる。

　　(十六)商業健康保険を発展させる。都市カスタマイズ型商業医療保険の規範化に関する指導的文書を策定する。商業健康保険製品の革新的医薬品の支払範囲の拡大を推進する。一部の地域を選択して試行を実施し、商業健康保険で病院で受診した場合にオンラインで迅速な決済を行うことを模索する。

　　六、医薬品分野の改革?革新の深化

　　(十七)医薬品の使用と管理を完備する。国家基本医薬品目録と国家医療保険医薬品目録、医薬品の集中購買、ジェネリック医薬品の品質および有効性の一貫性評価との協同連接を推進し、国家基本医薬品目録を適時に最適化?調整する。基層部医療衛生機構の医薬品連携管理メカニズムの構築に関する政策文書を研究?策定する。革新的医薬品の臨床総合評価の強さを強化し、新薬の合理的適用の加速を促進する。

　　(十八)医薬品審査?承認制度改革の継続的深化チェーン全体の革新的医薬品の発展の支援に関する指導的文書を策定する。革新的医薬品、希少疾患治療用医薬品、臨床的に緊急に必要とされる医薬品などおよび革新的医療機器、感染症の予防とコントロールのための医薬品?医療機器の審査承認を加速する。第五回小児用医薬品の研究?開発?申告を推奨するリストおよび第四回ジェネリック医薬品を推奨する目録の公布を策定する。漢方薬の審査評価証拠体系を健全化し、古代古典的漢方薬処方による漢方薬複合製剤の審査承認を加速し、医療機構の漢方薬製剤の新薬への転化を促進する。要件に合致する医療機構の製剤が国家区域の医療センターの輸出病院とプロジェクト病院間で調剤?使用されることを支持する。

　　(十九)医薬品供給保障メカニズムを完備する。現代医薬品流通体系を構築し、医薬品供給保障能力を向上させる。不足している医薬品の供給保証?価格安定報告メカニズムおよび等級別対応管理措置を完備する。不足しやすい医薬品の生産?保管、生産停止報告、価格異常、流通在庫などの情報モニタリング?早期警戒および共有?共用を推進する。医薬品使用モニタリング業務メカニズムを完備する。児童用医薬品供給保障業務メカニズムの完備を研究する。クラスIII医療機器(体外診断用医薬品を含む)の唯一標識を全面的に実施する。

　　七、その他の重点改革の統括運用?推進

　　(二十)デジタル化による医療改革を推進する。全国医療衛生機関の情報相互通信?共有の攻撃行動の実施を深化させる。健康医療分野の公共データ資源の開発?利用を推進する。医療サービス事項の「スマートフォンを通じる処理」、「オンライン処理」を推進する。医療医薬品データの要素資源を統合し、革新的医薬品などの重点分野を中心に成果転化および取引サービスプラットフォームを構築する。

　　(二十一)「一老一小」関連改革の推進を深化させる。乳幼児の看護サービス体系の構築をさらに推進し、普恵型保育サービスを発展する。医療機関における高齢者健康総合評価技術を普及させる。医療?介護連携を深く推進し、コミュニティの医療?介護連携能力向上行動を実施する。

　　(二十二)医薬衛生分野の総合監督管理を強化する。全国の医薬分野における腐敗問題の集中的な取締り業務を着実に実施し、体制メカニズムの改革を深化させ、廉政の構築を強化し、チェーン全体の全要素をカバーするガバナンスを持続的に推進する。高費用と異常費用の症例検査業務を実施する。貫通型監督管理の運用を模索し、監督管理の効果を改善する。医薬企業の商業賄賂防止およびコンプライアンスガイドラインの公布を研究する。医療保険基金の抜き打ち検査業務メカニズムを完備し、「見返し」メカニズムを構築する。民営病院の発展の促進および規範化の政策を策定する。

　　(出所：国家医薬品監督管理局サイト2024-06-07)