2016年8月8日、国家食品医薬品監督管理総局は党中央委員会、国務院による「法治政府建設実施要綱(2015-2020年)」を徹底的に実施し、食品医薬品監管関係法治体制を全面的に確立し、食品医薬品監管機関が法律に基づき行政行為を行うよう積極的に推し進め、予定どおりに食品医薬品監管関係法治体制確立の目標を達成させるために、各省、自治区、直轄市の食品医薬品監督管理局に「食品医薬品監管関係法治体制確立の実現に関する意見」(以下「意見」と略称)を発表した。
「意見」では、食品医薬品監管関係法治体制確立のための全体目標とは、2020年まで、科学的で整備した食品医薬品安全法律制度システムを基本的に確立し、高能力でプロフェッショナルな監管チームを立ち上げ、法治の精神、理念と思惟様式が深いレベルまで普及し、職能が明確で、法律を厳しく施行し、公正で透明度が高く、廉潔で能率的な食品医薬品監管機関を設けることであると設定された。また、この目標を実現させるために、8つの業務を重点として行わなければならない。
一つ目は食品医薬品監管関係法律制定の加速化。「意見」では、2018年年末までに食品医薬品産業の発展と供給側の構造改革に適応しない規定の修正、廃止を完了し、立法と改革関係戦略決定の一致性とつながりを保障し、法的根拠のある改革を行い、法律に基づいての改革を推し進めなければならないと指摘された。食品医薬品監管法律、法規と規定の制定を加速化し、国務院法制弁公室と協力し、2016年年末までに「中華人民共和国食品安全法実施条例」、「化粧品監督管理条例」を修正して公表することを目指す。「中華人民共和国医薬品管理法」(以下「医薬品管理法」)の修正を積極的に推し進め、2016年年末までに修正案を国務院に提出するよう努める。2020年年末までに、2013年から2015年までの食品医薬品監管関係規定を整理し、2018年年末までに、2013年以前の規定を整理し、まとめた結果を速やかに発表する。
二つ目は行政の簡素化と権力委譲を行うと同時に、管理も厳しく行い、よりよいサービスを提供し、改革の要求事項を満たすこと。
三つ目は食品医薬品監管関係行政上戦略決定の科学化、民主化、法治化を促進すること。
四つ目は厳格、規範化、公正、文明化という原則で法律を施行すること。
五つ目は食品医薬品関係法治教育と広報活動を幅広く展開すること。
六つ目は食品医薬品監管権力に対する制約と監督を強化すること。
七つ目は法律によって食品医薬品監管にかかわる紛争を能率的に解決すること。
八つ目は食品医薬品監管に携わる人間の法治意識と執行力を全面的に高めること。
また、「意見」では、各省、自治区、直轄市および新疆建設兵団の食品医薬品監督管理局は現地の実情に合わせて「意見」の各要求事項を確実に実施し、食品医薬品監管関係法治体制を整え、食品医薬品監管の法治水準向上に努めなければならないと求められた。
(出所:CFDAサイト2016-08-16)