頻繁に取上げられる抗生物質濫用問題をめぐり、衛生部医政司の趙明鋼副司長は先日衛生部の常例の記者説明会で、中国は抗生物質に対してクラス別に管理することを実行し、一部分の抗生物質は三級病院のみで使用し、また三級の病院の外来診断での使用率を20％以内に抑える。同時に、衛生部は「医療機構抗菌薬物管理規則」を制定し、近日に一般公開にて意見を求めると述べた。
　
　「抗生物質の濫用は新たな問題ではないが、ますます危険になっている。」と、趙明鋼氏は語った。そして、衛生部は抗生物質薬物及びその他の薬物の合理的な使用を更に重視し、次の段階でより多くの措置することで、抗生物質薬物の不合理的使用問題を突破口として、相応の特別粛正を行う予定であると述べた。

　衛生部は抗生物質薬物臨床応用技術規範及び「抗菌薬物臨床応用指導原則」を訂正して一層整え、「国家抗微生物指南」、「中国国家処方集（児童薬物巻）」、臨床ルートを制定し、上記の管理的文書と技術的文書に対する宣伝と実施を強化し、文書に対する執行と検査を強化すると同時に、医薬品の合理的な利用に対するモニタリングシステム、抗菌薬物の臨床応用に対するモニタリングネットワーク、細菌の薬物抵抗性に対するモニタリングシステムの構築とモニタリングを強化し、一層モニタリングの技術案を整え、モニタリングの範囲を広め、抗菌薬物臨床応用と細菌の薬物抵抗性にかかわるデータに対する統計と分析を細分化することで、よりよく臨床における抗菌薬物の合理的な使用を指導する予定である。

　注：中国の病院は、いくつかのレベルに分類されている。３級甲等が最もレベルが高く、３級乙、３級丙、２級甲・・・と続く。3級甲等の病院は、市衛生局や国衛生部直轄で、一定の医療環境基準を満たすもの。２級は、市の下の区レベルの病院。１級は、街や居住区レベルの病院となっている。

（出所：医薬経済報　2011年04月22日）