医薬品登録とは、国家食品医薬品監督管理局が「医薬品管理法」の規定に基づいて、医薬品登録申請人によって、上市を申請する医薬品の安全性、有効性、品質制御可能性などに対し審査を行い、またその申請に同意するかどうかを決定する承認審査の過程である。その根本的な目的は、科学的な評価を通じ、上市する医薬品の安全を確保し、国民の健康を保障、促進するためである。医薬品の研究開発、製造、流通、利用というプロセスを全体的に監督することにおいて、医薬品登録管理は源から医薬品の安全性と有効性に対する管理を行う重要な手段である。
1、2010年医薬品登録管理の重要な措置
2010年、医薬品登録管理業務は引き続き科学的監督管理の理念を実践し、緊密に「品質と能率」という中心をめぐり、リスク効果評価とリスク管理を中核とし、「承認審査の規範化、情報開示と透明性、イノベーション推奨」という原則を堅持し、医薬品登録法規を整え、医薬品審査許可メカニズムを健全化し、審査許可の能率を高めることで、「医薬品管理法」に与えられる職責をよく履行した。
リスク効果評価とリスク管理を核心に、「承認審査の規範化、情報開示と透明性、イノベーション推奨」という原則を堅持し、全面的に体制及びメカニズムの改革と法制建設を推進し、医薬品研究全過程に対する監督管理を強化し、審査許可の情報開示、公平性をより一層推進し、審査許可の能率を高めることで、「医薬品管理法」に与えられる職責をよく履行した。
1.1 医薬品登録管理法規システムの整備
一つ目は「医薬品臨床試験倫理審査業務指導原則」を発布し、倫理委員会が行う医薬品臨床試験に対する倫理審査の業務を規範化し、指導し、医薬品臨床試験に対する品質管理と受験者に対しての保護を強化し、医薬品臨床試験倫理審査業務の品質を向上させた。引き続き「ドラッグマスターファイル管理規定」、「医薬品標準管理規則」、「医薬品臨床試験バイオ見本分析実験室管理規定」、「薬物Ⅰ期臨床試験管理指導原則」、「薬物臨床試験中の重大な不良事件報告とモニタリング管理規定」及び天然薬物登録技術要求等法規及び規範性書類の研究、起草業務を行っている。
二つ目は医薬品研究技術指導原則システムの建設を加速させた。ヒト用医薬品登録技術要求規制調和国際会議(ICH)中国研究チームを設立し、国際標準と技術規範に対し、深くまで研究を行った。216件の国外医薬品研究指導原則を翻訳し上げ、その内の実施に転換される予定である150件の指導原則につき、社会意見を募集し、そして、31件の集めた募集意見を参考にし、更なる修正を行った。「医薬品発ガン試験必要性の技術指導原則」を正式に発布し、執行した。これらの指導原則の築きあげは中国医薬品登録審査をより科学的、規範化されたものにさせ、また中国新薬の研究開発が国際レベルへに達するように指導し、促進した。
1.2 医薬品登録審査の科学性、情報開示、公平性の確保
一つ目は上市した医薬品、薬用添加物、溶出度測定方法などのデータバンクを構築し、医薬品技術審査を科学的、量化の基礎に立たせた。二つ目はジェネリック医薬品を切り口とし、化学薬品ジェネリック医薬品電子申請資料様式を制定し、電子申請を開始し、登録審査の能率を高めた。三つ目は重大な特定プロジェクト専門会議、イノベーション品種のコミュニケーション・交流会、専門家コンサルティング会議及び第三方検証、専門家よりの票決など方式を通じ、技術審査業務の科学性と公平性を保証した。四つ目は技術審査準を更に厳格した。リスクの高いワクチン、血液製品に対して、審査原則が国際と一致することを堅持し、技術審査を厳格に行い、この種類の品種品質を保証した。長期間にわたって使用する必要がある新薬に対し、発がん性試験の要求を増やすことで、医薬品使用の安全を確保した。抗生物質品種に対する立案審査と技術要求を厳格にした。五つ目は引き続き情報開示を強めた。審査報告を開示することで、申請機構に全面的に審査過程と審査決定の根拠を理解してもらうように図った。諮問日、開放日、主任郵便ポスト、オンライン情報フィードバック等多様な形を通じ、絶えず社会各界とのコミュニケーションと交流を強化し、審査業務の情報開示及び透明性を促進し、次第に「サンライト審査」を実現することを目指している。
1.3 漢方薬、民族薬に対する監督管理の強化
一つ目は衛生部、国家民族委員会及び国家中医薬管理局と共同で、「民族医薬近い内における重点的な業務実施方案(2010~2012年)」を発布し、民族医薬品が少数民族地域での病気防止・治療に積極的な役割を十分に発揮させ、民族薬に対する監督管理を強化し、民族地域に居住する広範なる国民の医薬品使用安全を保障すると強調した。二つ目は衛生部、国家中医薬管理局等の部門と共同で「医療機構漢方薬製剤に対する管理の強化に関する意見」を発布し、医療機構漢方薬製剤が漢方医学臨床診断治療における積極的な役割を発揮させ、医療機構漢方医製剤の科学的、健康的な発展を更に促進するよう求めた。三つ目は国務院の「漢方薬事業発展を援助、促進することに関する若干の意見」の要求を貫徹、実行し、漢方薬・民族薬に対する監督管理の現状を対象に調査研究を行い、漢方薬事業の健康的発展にかかわる考え方、段取り及び措置をより一層整備された。
1.4 医薬品研究過程に対する監督管理の強化
一つ目は医薬品登録に対する現場検査を強化し、整備させた。各省(区、市)一年の間、全体に累計数百の業務チーム、延べ3,000人近くを派遣し、医薬品登録の現場検査を行い、医薬品技術審査業務に有力な保障を提供した。アンケート調査と現地調査研究を通じ、ここ数年以来の医薬品登録現場検査業務をまとめと分析を行い、現場検査のポイント及び関係様式の要求を細分化した。
二つ目はGLP/GCP認証業務を行った。2010年、計15社の医薬品研究開発機構のGLP(医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施基準)認証申請、48社の医療機構のGCP(医薬品の臨床試験の実施に関する基準)認証申請を受理し、80の検査チーム、延べ354人を派遣し、129社の機構を対象にGLP又はGCP認証検査を行った。それぞれ10社と38社の機構がGLPとGCP認証に合格した。
三つ目は医薬品の臨床試験に対する電子監督先行実施を展開した。医薬品の臨床試験に対する情報化管理のシステムを構築し、また、天津の六つの病院で医薬品臨床試験に対する電子監督管理先行実施を行った。臨床試験に対する電子監督管理の展開を通じ、医薬品の臨床研究行為を規範化し、臨床試験に対する監督管理の能率を高め、有効に臨床試験過程における監督管理の不足を解決した。
四つ目は医薬品登録申請人管理制度、医薬品研究機構分類分級管理等管理モデル及び医薬品研究に対する監督管理情報システム構築などの専門的な研究業務を展開し、医薬品研究に対する監督管理の新たなモデルを模索しつつている。
2、2010年承認された生産上市医薬品の状況
2010年、1,000件の医薬品登録申請を承認した。その内、886件は国内の医薬品登録申請であり、114件は輸入承認であった。承認した上市医薬品の中で、化学医薬品の数量は依然として第一位に位置づけ、一年間の批准した上市医薬品全体の88.9%を占めた。その次は漢方薬であり、バイオ製品が最も少なかった。2009年に比べると、2010年に承認した総量は26.2%が増えた。これは主に化学医薬品、ジェネリック医薬品を承認した数量が増えたためである。
登録類型 |
新薬 |
剤型変更 |
ジェネリック薬 |
輸入薬 |
合計 |
化学医薬品 |
103 |
51 |
640 |
95 |
889 |
漢方薬 |
12 |
59 |
9 |
18 |
98 |
バイオ製品 |
12 |
1 |
13 | ||
合計 |
1000 |
備考:1、表の中のデータは受理番号で計算したものである。受理番号とは申請者が提出された一つの申請事項の番号を指す。各申請企業の原料薬、製剤、製剤の異なる規格によってそれぞれ番号をつける。
2、表の中の新薬とは、「医薬品登録管理規則」に基づいて新薬として管理される医薬品を指す。化学医薬品新薬は化学医薬品登録分類1~4を含め、漢方薬新薬は漢方薬、天然医薬品登録分類1~7を含める。
3、表の中の化学医薬品剤型変更は化学医薬品登録分類5、漢方薬剤型変更は漢方薬、天然医薬品登録分類8を指す。
4、表の中の化学医薬品のジェネリック医薬品は化学医薬品登録分類6、漢方薬のジェネリック医薬品は漢方薬、天然医薬品登録分類9である。
5、バイオ製品に対し、分類を行わない。
図1、2009年と2010年に承認した医薬品の対比
国内医薬品登録申請886件の中に、化学医薬品は794、漢方薬は80、バイオ製品は12件であった。新薬は124件、14%、剤型変更は111件、13%、ジェネリック医薬品は651件、73%を占めた。
表2:国内医薬品化合物(処方)と受理番号の対応関係
登録類型 |
新薬 |
剤型変更 |
ジェネリック薬 |
合計 |
化学医薬品(化合物/受理番号) |
69/103 |
37/51 |
291/640 |
397/794 |
漢方薬(処方/受理番号) |
10/12 |
47/59 |
9/9 |
66/80 |
図2:2009年と2010年に承認された国内医薬品の対比
備考:受理番号で計算したものである。
表3:2010年承認された化学医薬品新薬の分布
類別 |
1.5 |
2 |
3.1 |
3.2 |
3.3 |
3.4 |
その他 |
数量 |
2 |
1 |
46 |
10 |
5 |
3 |
36 |
合計 |
103 |
備考:「その他」とは、「医薬品登録管理規則」(2005年版)分類に基づいて申告した一、二、三、四類の医薬品を指す。
全体から見ると、承認された品種が重複な現象がある程度減少されたことにもかかわらず、一部分の品種がやはりやや集中していることが明らかにした。本年度に承認した数量が10件を超える品種は次の通りである。酸素、注射用セフメタゾール、注射用セフォジジムナトリウム、シンバスタチンである。
承認された数量がトップ10の品種の中に、抗生物質系が6席を占めた。これは、ここ数年以来医薬品生産企業が依然として抗生物質品種に巨大な投入を行ったことを示した。これら抗生物質品種は全部セファロスポリン系、キノロン系などのよく使用類別に属し、新たな効き目がある類型、或いは、新たなターゲットがある抗生物質が見つかっていなかった。
承認された製品に対し、適応症の類別によって分類統計を行い、承認された製品の適応症のトップ5は下表の通りである。
表4:承認した医薬品の適応症
番号 適応症 1 感染抵抗 2 糖尿病 3 心血管 4 呼吸系 5 腫瘍抵抗系 上記データによると、2010年の医薬品研究開発は比較的によい状態を保ち、承認した上市医薬品は多数の治療分野に分散しているので、臨床治療により多くの医薬品と治療手段を提供した。 2010年に承認された薬物臨床研究の状況は下表の通りである。
3、薬物臨床研究の承認状況
表5:2010年承認された薬物臨床研究の状況
登録類型 臨床試験 バイオ等効性試験 合計 化学医薬品 600 180 780 漢方薬 55 / 55 バイオ製品 81 / 81 総 計 916 備考:受理番号で計算したものである。 2009年に比べ、2010年に承認された臨床研究の段階に入った化学医薬品及びバイオ製品はそれぞれ増加し、承認した臨床研究の段階へ入った医薬品の総数もある程度増加した。 表6:2009年と2010年に承認された薬物臨床研究の概況比較
登録類型 |
2009年 |
2010年 |
2010年と2009年との比較 |
化学医薬品 |
627 |
780 |
+24% |
漢方薬 |
81 |
55 |
-32% |
バイオ製品 |
64 |
81 |
+27% |
総計 |
773 |
916 |
+18% |
備考:受理番号で計算したものである。
2010年に、臨床研究の段階に入った真新しい化合物32件を承認し、158件の国際的多施設臨床試験申請を承認した。
承認した臨床試験の段階に入った薬物は、中国の疾病スペクトルの中で重要な位置を占めるよくある病気と多発疾病、例えば腫瘍、心血管の病気を治療する医薬品をカバーしており、また社会影響力が大きい一部希少性疾病を治療する薬物を含んだ。「医薬品登録特殊審査承認管理規定」の要求に合致する場合、特殊審査プログラムに基づいて承認審査を行い、医薬品研究のプロセスを促進した。患者の権益を守るために、リバロキサバン等十分な研究基礎がなく、また中国治療分野での医薬品使用原則に合致しない国際共同治験の臨床試験申請及びイドラパリナックスなどの国外での臨床研究において重大な不良反応が出現した臨床試験申請につき、いずれも中国での臨床試験を承認しなかった。
4、重要な治療分野において承認した品種の状況
4.1 希少病を治療する医薬品
原発性肺動脈高圧は希少病に属し、疾病の進展が速く、予後効果が悪く、選択可能の医薬品が少ない。国家食品医薬品監督管理局は国際医薬品研究開発の進展及び治療措置を高度に注目し、2010年にシタキス センタンナトリウムの輸入上市を批准し、可溶性グアニリルシクラーゼ(sGC) アゴニスト及び効果が長期間を保つ非ポロスタグランジン類エポプロステノールリセプター(IP受体)アゴニストが臨床試験の段階へ入ったのを批准した。
条件付でメシル酸イマチニブを隆起性皮膚線維肉腫(DFSP)に用いる治療を承認した。
特発性肺繊維新化合物の治療に用いる国際共同治験を承認し、中国の患者になるべく速くて有効な治療医薬品を獲得させる可能性を提供した。
4.2 予防、治療及び診断用バイオ製品
国家の血液安全策略を実施し、衛生部の血液ステーションの血液選別計画に協力し、「特殊審査プログラム」に基づき、三つの国産及び二つの輸入したB型肝炎ウィルス(HBV)、C型肝炎ウィルス(HCV)、ヒト免疫不全ウィルス(HIV-1)、核酸検査試薬ケース(PCR-蛍光法)を承認したことで、今後の血液ステーションでの核酸検査業務を順調に展開するようによい基礎を築きあげ、輸血「窓口期」においてのHBV、HCVとHIVの感染予防に保障を提供した。
近年以来、中国では手足口病の発病率は上昇しつつあり、重症病例と死亡病例も増加の動きにあり、児童の健康がひどく脅かしを受けられているので、ワクチンの研究開発は国家健康策略を推進するための切実な需要である。2010年に、国家食品医薬品監督管理局は特殊審査プログラムをスタートし、多分野の専門家を集め、調和を行い、国内3社の企業が申請した腸道ウィルス71型(EV71)不活化ワクチンに対し、研究生産を指導し、審査論証を行い、研究開発を秩序的に推進させ、また臨床試験の段階に入ったのを承認した。
インスリングルリシン注射剤の輸入を承認し、糖尿病患者の食事血糖を制御することに新たな治療手段を提供した。遺伝子組換えヒト可溶性腫瘍壊死因子受容体 -IgG融合蛋白の輸入を批准した。その内、中度、重度の活動性慢性関節リュウマチ患者及び所定の治療法を受けても効き目がない重度の活動性強直性脊椎炎患者により多くの治療の選択肢を提供した。
初めての国産マクロゴール遺伝子組み換えヒト顆粒球コロニー刺激因子注射液の生産を批准し、発熱性中球粒細胞減少による感染発生率の降下に用いる。当該品種が上市されてから、患者は一日あたり一回の医薬品使用から、一週あたりに一回の医薬品使用への減少になり、治療方案の簡略化に有利し、医薬品使用の順応性を高めた。
4.3 HIV感染を治療する医薬品
初めての国産ラミビルの生産を承認した。当該医薬品は「中国エイズ診断治療指針」の中のウィルス抵抗治療方案の第一線医薬品である。その批准により、国内のエイズ患者は品質が同じく、価額が安い治療用医薬品を入手できるようになった。
4.4 腫瘍を治療する医薬品
革新的医薬品特殊審査プログラムに基づき、重大な革新的医薬品創出特定プロジェクト特定テーマ審査評定会議の形で、中国自主に開発された小分子ターゲット新薬である塩酸イコチニブに対し、技術審査を行い、またその生産を承認した。
デフェラシロクス分散性タブレットの輸入を承認し、6歳以上のβ-地中海貧血患者の頻繁な輸血に伴う慢性鉄過剰症の治療に使用し、また、投薬方式を一日に一回へと調整し、臨床医薬品使用のコンプライアンスを高めた。フルベストラントインジェクションの輸入を批准し、晩期の乳がんの内分泌治療に用い、臨床アロマターゼ阻害剤内分泌治療に失敗した人々に新たな治療の選択肢を提供した。
数種の新剤型医薬品の臨床研究、或いは生産、上市申請を承認した。例えばドセタキセルミクロスフェア注射剤、塩酸ミトキサントロンリポソーム 注射剤、盐酸ドキソルビシンリポソームインジェクションなどがあり、腫瘍に対する臨床治療の効果を高めた。
4.5 抗感染類医薬品
注射用塩酸チゲサイクリンの輸入を承認した。当該医薬品は著しい抗細菌の優位性を持ち、当面に幅広く注目されている「スーパー細菌」に抗細菌活性を持つ二種の抗生物質の一つであり、中国がスーパー細菌への対応に選択肢を提供した。
4.6 結核を治療する医薬品
「中国結核予防・治療計画実施業務指針」に基づいて設計された決まった使用量の復方製剤である塩酸エタンブトールⅢ、塩酸エタンブトールⅣが臨床試験開始を承認した。これは、患者に対する治療の簡略化、医薬品使用の順応性の向上、有効に耐薬制の発生を防止することに重要な役割を果たした。
4.7 精神神経類疾病を治療する医薬品
国内で自主に開発したブチルフタリド塩化ナトリウムを批准した。当該医薬品の上市は、急性期欠血性脳卒中患者に新たな治療の選択肢を提供した。
プレガバリンカプセルの輸入を承認し、疱疹後遺神経痛の治療に用いる。
4.8 漢方薬
インフルエンザ、幼児手足口病等、漢方医薬が優位性を持つ治療分野において、熱感シロップ、魚金清解内服液などの品種に対し、臨床研究を承認した。薬剤改善を経て、臨床応用における著しい優位性が現れた品種、例えば蠲哮顆粒、消腫鎮痛パップ剤等を臨床研究の段階に入ったのを承認した。
5、登録受理数量の成行きと変化
2010年、医薬品登録申請受理の総量は計6,294件であり、2009年の受理数量に比べ、ほぼ同じであった。その内、新規登録申請は3,066件、補足申請は3,228件であった。国内の登録申請は受理総量の約80%、輸入の申請は約20%を占めた。化学医薬品登録申請の数量は受理総量の80%以上、漢方薬は約10%、バイオ製品は約8%を占めた。
表7:2010年医薬品の新規登録受理状況表
登録類型 |
国内の申請 |
輸入の申請 |
計 | ||
新薬の申請 |
剤型変更及びジェネリック薬の申請 | ||||
化学医薬品 |
821 |
1321 |
565 |
2707 | |
漢方薬 |
134 |
44 |
4 |
182 | |
バイオ製品 |
98 |
79 |
177 | ||
合計 |
2418 |
648 |
3066 |
備考:括弧内のデータは化合物の数量であり、その他の場合は受理番号で計算したものである。
表8:2010年医薬品の補足申請受理状況表
登録類型 国内補足申請 輸入補足申請 計 化学医薬品 1940 547 2487 漢方薬 412 38 450 バイオ製品 189 102 291 合計 2541 687 3228 図3:2009年と2010年の医薬品登録受理状況の対比 図4:2009年と2010年の補足申請受理状況の対比 データにより、申請構造は依然として合理性を保っていることを明らかにした。国内の化学医薬品新薬、剤型変更とジェネリック医薬品の申請は、それぞれ化学医薬品申請総量の38.3%、7.6%、54.1%を占め、2009年に比べるとほぼ同じ水準を保っていた。漢方薬新薬、剤型変更、ジェネリック医薬品の申請は、それぞれ漢方薬申告総量の75.2%、17.4%、7.4%を占め、2009年に比べ、漢方薬新薬の割合は約20パーセンテージアップされた。 データにより、1類新薬申告数量が著しく増加し、政府企業と社会各界が新薬の開発に対し、更なる重視することを示した。2010年に、6種の「チニブ」系の腫瘍抵抗、3種の抗生物質類(ペネム系、キノロン系とセファロスポリン系は1種ずつ)及び3種の「フォビル」系新薬の登録申請を受理したことは、企業が腫瘍抵抗、ウィルス抵抗と感染抵抗の革新的医薬品の研究開発に対し、より注目するようになり、より多くの投入を行ったことを示した。 2011年、国家食品医薬品監督管理局は国家新薬創出戦略の配置に基づき、引き続き業務手順を最適化し、整備し、登録審査バターンを模索し、革新し、審査品質と能率を高め、上市した医薬品のリスクを厳格に制御し、法律と法規に基づいて医薬品登録に対する批准審査業務を行い、有効に医薬品の研究開発をイノベーションの方向に発展させることを指導した。中国の上市した医薬品の安全性、有効性と品質制御可能性を保障することに努め、公衆の健康向上を促進することを目指している。 (出所:SFDAウェブサイト 2011年10月09日)
6、結語