2016年7月6日、国務院の同意を得たうえで、国家発展改革委員会と国家衛生計画生育委員会、人的資源社会保障部、財政部は「医療サービス価格改革関係意見の発表に関する通知」を共同で発表し、医療サービス価格改革を全面的に推進し、2020年までに医療サービス価格関係問題を解決することを図る。

「通知」では、医療サービス価格に関する分類関係を行うと規定されている。そのうち、公立医療機構の提供する基本医療サービスは政府指導価格を実行する。公立医療機構の提供する特需医療サービス及びほかの市場競争が激しく、特別な需要が大きい医療サービスは市場による調整で価格を決める。非公立医療機構の提供する医療サービスも市場による価格調整の政策を行う。

「通知」では、各地は公立病院における総合改革をめぐって、医薬品値上げおよび地元政府による補助政策の廃止を考慮に入れ、総量制御、構造調整という原則に従い、大型医用設備関係診察、治療費などの値下げに重点を置き、診療、手術、介護、漢方医薬など医療スタッフの技術と労働が重要である医療サービスの価格を高めるようと求める。それをもとに、診療行為の規範化によって、医薬品、消耗資材などの費用を削減して余裕をつくり、医療サービス価格を柔軟に調整するという。医療サービス項目の管理と価格決定モデルを改革し、国は医療サービス項目関係技術規範を制定し、医療機構が規範によってサービスを提供するよう指導し、地方政府は料金を徴収する医療サービスの具体的項目を確定し、料金徴収項目を次第に減らし、疾病とサービスのユニットによって料金を決め、重複課金を防ぐ。医療サービス価格の監督管理と医薬費用の制御を強化し、医療機構が規範に違反して行う課金行為を厳罰し、地域における医療費用の不合理な増加を効果的にコントロールするよう確保しなければならない

「通知」では、医療サービス価格改革の推進は医薬衛生体制改革を深化するための重要な任務であると強調されている。関係部门と各地政府は確実に責任を果たし、積極的に穏健に改革を推し進めなければならない。関連サポート体制を確立し、改革の系統性、全体性と協同性を高め、政策実施による多重メリットを生かさなければならない。統合と分散管理の方針を堅持し、各方面の利益を配慮し、医療機構が好調に運営し、医療保険が負担でき、民衆の経済的負担が基本的に拡大しないよう確保しなければならない。穏やかに推進し、段階に分けて実施し、改革の穏健な実施を確保し、価格の異常な変動で社会の不安定まで誘発する事態を防止なければならない。

「通知」では、各地域、各関係部门は協力して改革を推進し、医療サービス価格改革関係政策を打ち出すと同時に、医療保険金給付と医療費用コントロールなどの措置も公表しなければならない。地方における模索と革新を推奨、サポートし、改革を全面的に推進しなければならない。改革の督促、審査と評価メカニズムを確立し、改革で発覚した新しい問題を速やかに研究、分析し、解決措置をとらなければならない。広報活動を行い、説明責任を果たし、コンセンサスを取得し、改革を順調に推進するよう確保しなければならない。

（出所：国家発展と改革委員会サイト2016-07-06）