先日、国務院は「第十二期五ヵ年計画期間中の医薬衛生体制改革を深化する計画及び実施方案」(以下「計画」と称す)を配布した。計画では、国民全員の医療保険システムの健全化の加速、基本医薬品制度と末端医療衛生機構運営の新メカニズムの整備と強化、公立病院改革に対する積極的な推進、関係分野における改革に対するまとめて統一して推進、実施、保障メカニズムの構築などの面において、これからの四年間にわたる医薬衛生体制改革の重点と主な任務を明確化した。
「計画」では、以下の内容を明確にした。中国は各地の基本医薬品の使用状況に基づき、基本医薬品の品種、類別を最適化させ、慢性病及び児童用医薬品の品種を適切に増やし、利用率が低く、重なり会う率が低い医薬品を減らし、合理的な基本医薬品の数量を保ち、また徐々に基本医薬品の標準剤型、規格と包装を規範化する。基本医薬品リストについては、省レベルの人民政府より増補し、その増補の権限を市、県又は末端医療衛生機構に委譲してはいけない。同時に基本医薬品の調達は省を単位として、オンラインでの集中調達を堅持し、入札と調達との一体化、数量と価額との提携、二つの封筒制度、まとまった支払い、全過程での監査などの調達制度を実施する。品質を優先にして、価額が合理であることを堅持し、基本医薬品の品質に対する評価の基準と評価の方法をより一層整える。偽り高い医薬品の値段を下げる同時に、低価格の悪質競争を避け、基本医薬品の安全、有効、遅延なくの供給を確保する。一社独占の品種及び数回にわたった集中調達を経てその価格が基本的に安定になり、また市場での供給が十分である基本医薬品に対して、国よりの統一した薬価決定を試行する。使用の量が少なく、臨床に必要な基本医薬品に対して、入札を通じて指定生産などの方式をとることで供給を確保する。国際レベルに達したジェネリック医薬品に対して、定価、入札、調達などの面においてサポートを提供することで、企業が基本医薬品の品質を高めることを奨励する。基本医薬品の生産技術レベルを高め、提供する保障能力を強め、基本医薬品の備蓄制度を整える。基本医薬品の品質に対する監督管理を強化し、すべての基本医薬品を生産、経営する企業を電子監督の範囲に取り入れるべきである
「計画」では、2015年になると、基本医療衛生サービスがより一層公平でアクセス可能を高め、サービスレベルと効率が著しくアップ及び衛生総経費の増長が合理的な制御ができ、衛生事業への投入増長幅は経常財政支出の増長幅を上回り、経常財政支出における政府の衛生事業への投資での割合が次第に高まり、国民の負担が著しく軽減し、個人の衛生支出は衛生総経費での割合が30%以下に下がり、治療難、治療費高との問題が有効に緩和されると指摘した。
「計画」では、基本医療衛生制度を公共製品として国民び全員に提供するという中核的理念を堅持し、基本を保ち、末端を強化し、メカニズムを構築するという基本的原則を堅持し、予防を主とし、農村を重点とし、中国医学と西洋医学を共に重視するガイドラインを堅持し、国民全員の健康を維持して増強することを宗旨とし、基本医療衛生制度の構築を中心とし、全体に計画し、要点を強調し、順を追って逐次に推進し、医療保障、医療サービス、公共衛生、医薬品供給及び監督管理体制などの分野における総合的改革をより一層深化し、国民全員をカバーする基本医療保険の構築、基本医薬品制度の強化、整備と公立病院の改革の面において重点的な突破を収めることに力を入れ、国民全員をカバーする基本医療保険の基盤的な役割を強め、医療サービスの公益性を強化し、衛生資源の配置を最適化させ、医薬品生産流通の秩序を再構築し、医薬品衛生体制の運営効率を高め、国民全員の治療を受けられるという制度保障の形成を加速させ、絶え間なく国民全員の健康レベルを高めることで、国民に改革発展の成果を分かち合うようと求めた。
(出所:中国医薬報 2012年03月26日)