先日、科学技術部は「第十二期五ヵ年科学と技術発展計画」（以下は「計画」と称す）を発布し、これからの5年間の中国科学技術の発展に対し、全体的な配置を行った。その内、重大な新薬創薬、バイオ医薬、漢方医薬などの分野を対象に「計画」は明確な発展の道筋を打ち出した。

　重大な新薬創薬の実施を加速させる

　「計画」では、国家科学技術重大専門プロジェクトを実施することは科学技術業務の重点中の重点であり、重大な新薬創薬の面において、国民の基本医薬品に対するニーズ及び医薬産業を育て、発展させるニーズを満たすために、一部の薬物開発の肝心な技術と生産テクノロジを突破し、30個の創薬を研究開発し、約200個の薬物大品目を改造し、新薬開発と漢方薬近代化技術のプラットフォームを整え、医薬産業技術革新戦略連盟を構築し、中国の特色に富んだ国家薬物革新システムを形成させると指摘した。

　人口健康レベルの向上と社会の調和・安定を保つという重大なニーズに焦点を合わせて、重点的にエイズ、ウイルス性肝炎、結核病などの重大な伝染病をめぐって、150種の診断試薬を開発する。その内の20種が登録証書を取得し、10種以上の新規ワクチンが臨床試験の段階に入る。2015年になると、重大な伝染病に対する応急と綜合的予防・治療能力が著しく向上し、エイズ、ウイルス性肝炎、結核病による新規感染率と病死率を有効に引き下げると表示した。

　バイオ医薬戦略新興産業を育成する

　「計画」では、戦略性新興産業を育成し、発展させることは産業構造のグレードアップ、経済発展モデル転換の加速に対して重要な意義がり、革新薬物、医療器械の肝心な技術と装備を力強く発展させ、バイオ医薬などの科学技術産業化プロジェクトを実施しなければならないと提示した。

　バイオ医薬の分野において、40種の自主知的所有権を有する新型薬物製品を取得し、肝心な特許権を700～800件獲得し、肝心な生産テクノロジ及び関係標準を100件形成し、抗体、ワクチン、診断用試薬などの新型バイオ医薬及び開発化拠点を30～40箇所建設し、10社のリーダー企業を育成する。バイオ医療用材料の分野において、新型の骨及び口腔インプラントなどの重大な製品を20種以上開発し、肝心な特許を50項以上獲得し、また多学科学際革新及び産業化を推進し、若干のリーダー企業を育成する。先端医療設備の分野において、約15項の中級・高級レベルの製品を開発し、20社以上の強い自主革新能力を有する中堅企業を育成すると示した。

　漢方薬などの民生科学技術問題を解決する

　「計画」では、重点的に国民が最も関心を寄せている重大な民生科学技術の問題を解決しなければならないと提示した。漢方薬は民生科学技術模範の重点とされて、重点的に漢方薬材料の規範化栽培、漢方薬処方顆粒品質基準、漢方薬薬効物質研究及び漢方薬品質評価などの肝心な技術を突破する。区域の特色に富んだ漢方薬研究開発共通性技術のプラットフォームを構築する。重点的に100余りの常用漢方薬材料品種においての漢方薬規範化栽培研究の展開及び10余りの漢方薬大品種の深く開発を支援し、8～10種の新薬品目の研究開発、30種の伝統的漢方薬大品目の二次開発を展開し、3～5種の漢方薬品種が国際市場への進出を促進すると指摘した。

（出所：中国医薬報　2011年07月20日）