2011年5月5日商務部が「全国医薬品流通業発展計画綱要(2011-2015)」(以下「綱要」と称する) 。これは中華人民共和国の初めての医薬品流通業専門的な発展計画である。「綱要」は、医薬品流通業未来の五年間の発展目標及び主要任務を設定し、医薬品流通業の発展方向を明示した。商務部は「綱要」によって業種全体の健全な発展を導き、全国各地の医薬品流通業管理業務を指導し、同時に医療改革と基本薬物制度の実施に有効な協力を提供し、医薬改革の全体の情勢に奉仕し、秩序を維持すると希望する。

　「綱要」では、当面医薬品流通業種の発展現状が直面する情勢に対する分析に基づき、2015年までの具体的な発展目標が提出された。即ち、1～3社の年間売り上げは一千億元を超える全国的大手医薬品商業集団を形成、20社の年間売り上げは百億元を超える地域性医薬品流通企業を作り出し、医薬品卸売りランキンギ上位百位の企業の年間売り上げは医薬品卸売り総額の85%以上を占め、医薬品小売チェン上位百位の企業の年間売り上げは医薬品小売企業な販売総額の60%以上を占める、チェン医薬品販売店は小売門店の比重を三分の二以上占める。その他、県レベル以下の下部流通ネットを完備し、中心となる企業の総合実力は国際的な販売企業の先進的レベルに近づく、等の目標を提出された。

　これらの目標を実現する為、「綱要」では、下記の任務が提出された。

　一、業種の集中度を向上させ、業種機構の調整を行う

　二、医薬品現代物流と経営方式を発展し、国際交流協力を強める

　三、医薬品流通秩序を規範化し、業種のクレディビリティーを強める

　四、業種のインフラ建設を強め、業種の発展レベルを向上させる

　計画目標の実現を保障する為に、「綱要」では、法律・法規と政策体制の完備を通じて、医薬品流通業種の発展環境を改善し、医薬品流通に対する理論的な研究と人材養成を強め、多方面の力を発揮し、力を合わせた業務のを形成する等の保障措置が出された。

(出所: 医薬経済報から摘録2011-05-06)