2015年1-4月、我国の医薬関係輸出入総額は325億8700万ドルに達し、前年同期比で6.9%増加した。 2015年年間輸出額増加幅は約7%になる見込みである。
全体的には安定成長を維持
1-4月、医薬対外貿易は安定成長を維持し、輸出入総額は前年同期比6.9%増の325億8700万ドルに達した。そのうち、輸出額は183億3000万ドルで、7.4%増加した。輸入額は141億6000万ドルで、6.2%増加した。対外貿易黒字は42億7000万ドルに達し、前年同期比で11.4%増加した。
漢方薬類:植物抽出物増加幅の30%が目立つ
製品別でみれば、漢方薬類製品のうち、植物抽出物は輸出額が7億2000万ドルに達し、増加幅が30%以上になったことで漢方薬類製品をリードしていた。大部分の漢方薬材と加工済み薬材製品の価格は下降傾向にあり、特に円安の影響で、最大市場だった日本への輸出額は23%も下がった。
西洋医薬品類:製剤輸出増加速度が上昇
西洋医薬品類製品の輸出は穏やかに増加し、西洋医薬品原薬の輸出は去年の第2四半期から下げ止まって落ち着くようになり、輸出幅はずっと3%‐5%を維持していた。しかし、鎮痛剤類製品、ビタミン類製品など、一部の大種類とされる製品は輸出量も輸出価格も下がった。製剤の輸出額は10億3200万ドルで、前年同期比で13.6%増加し、その輸出増加速度は最も速かった。内資企業リンキングで上位20位を占めた企業のうち、14社は製剤輸出速度が20%を超えた。
医療機器類:バランスよく、持続的に成長
医療機器類製品の輸出は穏やかに増加した。1-4月、我国の医療機器輸出額は64億9000万ドルに達し、前年同期比で9.51%増加した。ローエンド製品の医療用包帯と使い捨て消耗材、ミドル・ハイエンド製品の医療診断と治療設備の輸出額は増加幅が違いながらもいずれも増えた。モデルチェンジとレベルアップの影響、構造調整によるバランス向上で、我国の医療機器類輸出は製品分類がより合理的になり、よりバランスよく、持続的に成長する傾向にある。
(出所:医薬経済報2015-06-18)