2012年第一四半期に、中国の医薬品産業は全体的に安定な成長を保っており、産業の生産額が速やかに増加し、売上がある程度の回復を成し遂げ、投資が高速に増長している。しかし、化学医薬品原料薬、化学医薬品製剤の利益が下落したの影響を受けて、利益の成長率はある程度下降した。
一、生産額は速やかに増加
第一四半期に医薬品産業では、合計3,840.3億元の生産額を遂げ、同期比22.7%の増、去年の年間増加率より約6パーセンテージ下落した。その内、化学医薬品原薬は714億元、同期比13.6%増、化学医薬品製剤は1,092億元、同期比21.8%増、漢方薬飲片は213.8億元、同期比32.7%増、漢方薬製品は906.4億元、同期比30.2%増、バイオ医薬品は367.9億元、同期比18.1%増、医療器械は319.7億元、同期比24.8%の増となった。第一四半期に、医薬品産業の工業増加値は16.7%の増となり、工業成長率より5.1パーセンテージ高かった。
二、売上はやや回復
第一四半期に、医薬品産業では、3,707億元の売上を遂げ、同期比24%の増となった。全体の生産販売率は96.5%で、去年の同期より0.5パーセンテージを増加した。去年の同期に比べると、医療器械の生産販売率が1.2パーセンテージ減、衛生材料が0.7パーセンテージ減のほか、その他の子業種の生産販売率の成長率はいずれも1パーセンテージを上回った。
三、輸出の成長は緩慢
第一四半期に、医薬品産業は323.3億元の輸出売上を遂げ、同期比6.6%増、去年より10パーセンテージ近く低かった。その内、化学医薬品製剤、漢方薬飲片加工と漢方薬製品の成長は速く、それぞれ24.8%、24.2%と41.3%の増となった。輸出総量で大きい割合を占めている化学医薬品原薬、医療器械の輸出成長は停滞しており、同期比それぞれわずか2.4%の増と1.3%の減となった。
四、利益の成長率は下降
前の2ヶ月に、医薬品産業は2,291.6億元の主要営業業務収入を遂げ、同期比21.4%の増となった。利益総額は211億元、同期比11.4%増、去年より12パーセンテージ低かった。販売収入の利益率は9.2%、同期比0.8パーセンテージの減となった。
五、投資は高速に増長
第一四半期に、新しく改正された「医薬品生産品質管理規範」の実施をきっかけにし、医薬品産業への投資は持続に高速な増長を実現し、合計で431.1億元の投資を完成しあげ、同期比39.6%の増となり、製造業より15パーセンテージ高かった。
(出所:医薬品ネットワーク 2012年05月03日)