税関の統計によると、2011年、中国医療用包帯の輸出総額は24.62億ドルであり、2010年の12.22億ドルに比べると、輸出額が2倍増となったことを明らかにした。
2011年、中国医療用包帯の輸出は次の特徴を見せた。2010年の11.38%同期比増に比べると、2011年の輸出の増長勢いが一層著しくなり、輸出市場の局面と企業間競争の局面は概ね安定を維持し、綿製包帯類の輸出価額は持続的に上昇し、脱脂綿、ガーゼ、包帯類の価額が同期比28%の増となった。
医療包帯輸出市場の局面は依然として安定を保ち、また比較的単一なものであり、アメリカ、日本、ドイツが依然として中国医療用包帯輸出のトップ3市場である。2011年、中国がこの三つの市場に対する輸出額は同期の中国医療用包帯輸出総額の48.52%を占め、同期比わずかの増長となった(2010年は47.18%であった)。
脱脂綿、ガーゼと包帯は医療用包帯輸出の大口商品であり、年間の輸出額が6.58億ドルに達し、医療用包帯類製品輸出総額の36.38%を占め、また数量と価額が共に上昇する勢いを見せ、輸出量の同期比が6.24%の増となり、輸出価額が同期比大幅に28%の上昇となった。当該商品は主にアメリカ、日本とドイツに輸出し、累計シェア率が40.48%に達した。
専門家の推測によると、2012年、伝統的な医療用包帯は約7%の増長率を保つことができ、依然として医療用包帯市場全体の50%以上を占めるだろうと見込まれる。中国の綿製包帯製品は欧州、米州市場でのシェア率が依然として安定的な増長する勢いを保つだろう。世界の税関の統計データによると、EUの輸入市場において、中国の医療用包帯製品の相対市場シェアは2010年の29.98%から2011年の34.09%へと、アメリカ市場でのシェアは2010年の23.52%から2011年の26.94%へと増長したことを明らかにした。国際市場でのニーズが安定に増長するとの予想、医療用包帯に対する実質需要の特徴および中国製品の優位性等の要素を考えてみると、2012年の医療用包帯の輸出額は15%以上の増にできるだろうと見込まれる。
(出所:中国医薬保健品輸出入商会のウェブサイト 2012年03月30日)