2010年、中国がアセアンに輸出した西洋医薬品系製品の金額は20.94億米ドルに上った。原料薬の解熱鎮痛系、感染抵抗系、ビタミン系、ホルモン系、グルタミン酸、クエン酸などは輸出の主力商品であった。
アセアン十カ国との貿易が開放された以来、中国からアセアンへ輸出する医薬製品も速やかな増加の勢いを見せており、輸出量と輸出金額の年平均増加幅が2桁に達した。2002年から、中国とアセアンとの医薬貿易は年平均に40%近くの増加幅で成長し、総額が安定に増加し、価額が持続的に上がり、総量安定の中に増加があり、市場が相対的に集中するという立派な態勢を見せた。中国はインドネシア、ベトナム、フィリピンなどのアセアン諸国の最大な医薬輸入国となった。
医薬品の輸出製品の中、原料薬のシェアーが最も高く、約75%に達した。2009年12月、中国からアセアンへ輸出した西洋医薬品系製品の金額は1.76億米ドルに達し、同期比65.3%の増となった。これは中国から世界へ輸出した西洋医薬品系製品の増加幅より30のパーセンテージほど高かった。その内、西洋医薬品原料薬の輸出は1.32億米ドルに達し、同期比50.5%の増となり、西洋医薬品輸出全体の約75%を占めた。原料薬の中の解熱鎮痛系、ホルモン系、テトラサイクリン系、感染抵抗系及びその他の医薬原料の輸出は大幅に増加した。中国の解熱鎮痛薬の主な輸出先において、アセアン諸国が四分の一近くのシェアー率も持って、ヨーロッパの17%と北アメリカの15%との比率より遥かに高かった。
特に2010年に中国―アセアン自由貿易エリアが正式に設立された後、自由貿易エリアの設立及びそれによってもたらされた関税の引き下げに恵まれ、中国がアセアンに対する医薬原料薬の輸出増加はとてもすさまじくなってきた。その内、インドネシア、タイとベトナムに対する増加が特に著しいである。
2010年、中国からアセアンへ輸出した西洋医薬品系製品の金額は20.94億米ドルに達し、医療保健系総量の58.54%を占めた。輸出の原料薬の中、解熱鎮痛系、感染抵抗系、ビタミン系、ホルモン系、グルタミン酸、クエン酸などは輸出の主力商品であった。これからの数年間、医薬原料薬の中国からアセアンへの輸出はその将来性が依然として明るいと見込まれる。
(出所:医薬経済報 2011年07月11日)