2010年は「第十一期五ヵ年計画」の終わりの年であり、医療改革を深化させる肝心な一年でもあった。各級の衛生部門は医療衛生体制改革意見深化の実現と近い内の五つの重点的業務任務を加速させ、基本医療保障制度と末端医療衛生サービス体系の構築を強化し、基本公共衛生サービスの秩序的な均等化を促進し、国家基本薬品制度実施の推進を加速させ、公立病院改革の試行を展開させ、国民の「診察を受けるのが難しい」、「治療費が高い」という問題の緩和に努めたことで、衛生事業を速やかに発展させてきた。
2011年中国衛生資源の状況は下記の通りである。
(一)医療衛生機関の総数。2010年の末に、全国医療衛生機構の総数は93.7万軒に達し、前年度より2.0万軒増となった。その内、病院は20,918軒、末端医療衛生機構は90.2万軒、専門公共衛生機構は11,835軒であった。前年度に比べると、病院は627軒増、末端医療衛生機構は2.0万軒増、専門公共衛生機構は170軒増となった。
(二)ベッド数。2010年末、全国の医療衛生機構には478.7万床のベッドがあった。
(三)衛生従事者の総数。2010年末、全国の衛生従事者総数は820.8万人に達し、前年度より41.7万人増となった(増加率:5.4%)。
衛生従事者の機構における配置:病院は422.7万人(51.5%を占める)、末端医療衛生機構は328.2万人(40.0%を占める)、専門公共衛生機構は62.5万人(7.6%を占める)であった。前年度に比べると、3種類の機構の衛生従事者はいずれも増加した(表3の通り)。
(四)衛生総経費。2009年、全国の衛生総経費は17,541.9億元に達した。その内、政府からの衛生支出は4,816.9億元(27.5%を占める)、社会からの衛生支出は6,154.5億元(35.1%を占める)、個人からの衛生支出は6,571.2億元(37.5%を占める)であった。
2010年の全国の衛生総経費は19,603億元に達する見込みで、一人当たりの衛生経費は1,440.3元である。
(出所:衛生部ウェブサイト 2011年04月29日)