中国は2000年より医薬品類別管理を正式に実施して以降、既に十年が経った。この十年間、中国OTC市場の規模は約五倍まで成長した。2009年までに1209.5億元に達し、その内、病院OTC市場は487.1億元を占め、小売末端市場は722.4億元(約60%)を占めた。OTC業界の急発展は2014年迄に1923億元に達すると見込まれる。先日、中国非処方箋医薬物協会(OTC協会)はこのような最新統計データを披露した。
OTC協会が発表した「中国非処方箋業種発展ブルーブック」(2010)は5月25日から27日まで開催される第八回中国セルフヘルス年次総会兼中国非処方箋薬物協会第五回第三次会員会議で正式発表の予定である。
「ブルーブック」では、1999年に中国医薬品監督管理部門が「処方箋と非処方箋分類管理規則」を発布し、その内最初の非処方箋リストと非処方箋専用標識を公布した。2004年まで中国は前後にして、6回の非処方箋リストを公布した。リストに収録された品種は4326品目に達し、その内化学医薬品の品種は920個、漢方薬3406個であった。2004年以後、中国は非処方箋薬の登録と転換の評価業務を実施し、処方箋と非処方箋に対し、動態的なモニタリングメカニズムを構築した。今まで、391品目の医薬品が処方箋から非処方箋に転換され、その内化学医薬品は128品目、漢方薬は263品目であった。それと同時に非処方箋薬管理に不適切な24品目の医薬品(化学医薬品13品目、漢方薬11品目) を処方箋薬に転換させた。現在においては、中国は医薬品類別管理制度を初歩的に立ち上げたと指摘した。
(医薬経済報から 2011-05-18)